行き当たりばったり人生。結婚観①

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結婚は人生の墓場と思っていたのにね

夫とは、恋愛結婚(この言い方って古いのかしら)であるものの、付き合って1年半で結婚。結婚してすぐ妊娠、そして出産。という、いわゆるトントン拍子な相手でした。

私にとって、夫と出会って子どもが産まれてからの今日までの日々は、人生の中でものすごく変化の大きかった時期でした。夫と付き合う前までの自分から、今の私の状況は全く想像できないほどです。

私は結婚願望がありませんでした。なんなら、結婚は人生の墓場と思っていたくらいです。

父と母を見て夫婦というもののイメージが決まる

私は三人姉妹で、家族仲はいい方だと思います。いまの自分があるのは両親のおかげだと思いますし、親としての両親を尊敬しています。

特に母は、私が幼い頃とてもしんどかった時期に立ち直る大きなきっかけをくれた存在で、私も親になった今、自分が親として同じ状況になったときに母のようにできるだろうか…。と思うほどです。いつも娘たちの意思を尊重して一人の人として接してくれていたのだと今ならわかります。

むしろ父は、反抗期の頃から大人になるまで好きになれませんでした。見栄っ張りだし、家族に不機嫌をあらわにする姿が本当に嫌でした。亭主関白気取りで、子どもにやりなさいと言ったことを自分はやらなかったりする矛盾を私は許せず、しょっちゅう衝突しました。

大人になってやっと、父の仕事に対する責任感や実績を理解して尊敬できるようになったり、人として足りない部分も許せるようになりました。

そんな大切な両親ですが、夫婦としては「なんで母は父と結婚したんだろう」としょっちゅう思っていました。母の負担を思うと、父と離婚してしまった方が母のためになるのに。とずっと思っていました。

私が中学生の頃、父はよく癇癪をおこして家で怒鳴り散らしていました。平日は父が帰ってくる前に私たち姉妹は自室にこもって会わないようにしたり、私は土日も塾に通い詰めて父との時間をなるべく持たないようにしました。

ある日、夜中目が覚めると、母が換気扇の下でタバコを吸っていました。

滅多にタバコを吸わない母が、キッチンに座り込んでタバコを吸っていたのです。私はなんだか悲しい気持ちになって、しばらく母の隣に座ってなんてことない話をしていました。

「そろそろ寝ようか」と母が言ってそれぞれ寝室に戻りその時間は終わりましたが、あの時のなんとも言えない気持ちは忘れられません。

母は何も言いませんでしたが、父のことがストレスだったんだろうと直感的に思っていました。そして私の中で、結婚なんてするもんじゃない…。という気持ちが強くなりました。

母は強い人です。我慢強い人です。そんな母に甘えて不機嫌をぶつけ、八つ当たりし、自分の機嫌のままにいる父。一方的に母が我慢を強いられているようでした。なんで母は言い返さないんだろう。本当に見ていて辛かったです。

そんな両親を見ていたので、結婚なんていいもんじゃないと思っていました。一番身近にいる夫婦が、まったく素敵に思えなかったのです。

「将来の夢はお花嫁さん」なんてフレーズを聞くと、いいのはウエディングドレスを着てる瞬間だけだよ。結婚なんて。と、中学生のときからハタチを過ぎてもずーっと思っていました。

私の祖父は、母方は物心の着く前に、父方は小学生のうちに亡くなりました。だから、身近な「夫婦」というのは両親くらいでした。家族ぐるみで仲のいいお友達もいましたが、私にとって夫婦というのは自分の両親のイメージがすごく強かったのです。

パートナーとの関係性

ですが、恋愛自体がまるっと嫌かというと全然そんなことありませんでした。結婚と恋愛は私の中で繋がってなかったので。

ただ、お付き合いしている相手に言いたいことは言う!自分だけが我慢しない!というのは、ずっと意識していました。

喧嘩がないカップルや夫婦の話を聞くと、相手は不満を我慢してるんじゃないかと思ったり、そんなに気の合う相手がいるんだろうか…と思ったりしたものです。

我慢するくらいなら、喧嘩になってでも言いたいことを言った方がいいと思っています。そして相手にも、思ってることを言って欲しいです。

たくさん喧嘩はするけれど、二人でぶつけ合って乗り越えるからこそ、お互いかけがえのない存在になるのだという思いで、そういうコミュニケーションをとってきました。

そうして関係を築くことのできるパートナーは、家族とはまた違った安心感のある相手です。自分とは意見が異なるところがあるけれど、伝え合い認め合い、時には妥協点を見つけたりしつつ、いつも自分を深いところで肯定してくれる存在。

私には私のいいところだけじゃなくてダメなところも含めて認めて好きでいてくれる人がいるんだ、という安心感を得られるのがパートナーの存在だと思います。

長くなるので後半はまた明日

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