画像は義実家で子どもと楽しんだ塗り絵。今日まで三が日、おめでたいタコさんです。
夫からの質問
昨年末のある日、夫からこんなことを聞かれました。
「ねぇねぇ、『家族以外で一番大切なものは?』って聞かれたらなんて答える?」
どこかのSNSか何かで見かけた問いらしいです。
みなさんなら何と答えますか?
私はしばらく悩んで「自分…かな」と答えました。
「最初に思いついたのは、『未来』とか、『未来の世の中・社会・未来を生きる子どもたち』みたいな感じだったんだけど、
それなら『過去の全て』もそれがあるから今があるわけで、大切なものだよなぁと思ったね。
でも結局、今を生きている『自分』があってこそ、そういうことを考えたりできるわけだから…。という結論に至ったよ」
何か真理に迫るような問いに向き合う時、私は比較的大きな視点で、『全体で見たときに何が大切なのか?』という判断基準で考える癖があるように思います。
(それが良い悪いではなく、私の思考のベースにあります)
連続した時間の流れの一部にある、受け継ぐ自分。伝え繋ぐ自分。
大学生のとき。あるとき仲の良い友達に「そろそろ自分たちが後の世代に何を伝えていくべきか考えるようになった」というようなことを言われました。
それ以来、自分はもう上の世代から受け取るだけの子どもではなく、伝えていく・残していく側にもなったんだと思うようになりました。
もっと早く気づいても良かったのかもしれません。誰でも中学生の頃から部活などで「先輩後輩」の関係は学ぶようになります。後輩だった自分が進級とともに先輩にもなり、部活の文化や伝統を繋いでいます。
私たちが何を選び、残していくのか。それは何も政治や選挙や法律といったものだけでなく、価値観もそうなんだと思います。
むかし『アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜』というドラマがありました。様々な過去や事情を抱える男4人がやっているケーキ店のお話で、ミスチルの曲と雰囲気があって大好きなドラマでした。その後、原作のマンガを母が買ってきたのですが、私が初めてホモセクシュアルを知るきっかけになりました。マンガとしてすごく面白かったので、価値観としてもスッと自然に理解できました。
当時では考えられなかったですが、LGBTQといった性的嗜好の話題が今の世の中で普通にあることも、こうしてドラマやマンガや色んな角度から伝わっていって、徐々に世の中が変わったのだと思います。
…話がだいぶ脱線しました。
とにかく、私は大学生のときの友人との会話を機に、連続した流れの中の一部である今の自分に気づきました。そして、先に生きる者として未来の世の中に対する責任感が生まれました。
だから、いつも「それは未来の世の中に残したいものか?」を考える癖があるのです。
最初の問いかけの「大切なもの」も、そうした時間軸の中で考えました。
未来に残していくべき大切なものを考えることは、それはつまり過去から伝え繋いでこられたものであるはずだから、過去あっての未来。そして今を経由しての未来。
さらに、そういうことを考え生きている自分があってこその思考なので「自分」がやっぱり大切かなぁと思うのです。
未来に伝え繋ぐ云々の話を抜きにしても、自分がいなければ、家族や友人がいても、意味がないなとも思うので。
正解はなくて、違うことが面白い
私の答えの説明がやたら長くなってしまいました。しかもややこしい…。
自分の頭の中を説明するのは難しいですね。わかりにくくてすみません。このブログを書きながら、私がどんな考えをもつのかは少しずつ伝わっていけばよいかなと思っています。
冒頭の問いをくれた夫の大切なものは「自分の時間」だそうです。
なるほど。それは思いつかなかったけれど、確かに夫らしい答えだと思いました。
夫も、私の回答は私らしいと思ったそうです。
この質問には、もちろん正解はないです。
でもきっと「家族」と答える人が多く、だからそれを除いてという条件なんだろうなと思います。
その人にとってなにが一番大切なのか?
違うからこそ面白くて、その人らしさが現れます。その答えをきっかけに相手の考え方を知ることもできるかもしれません。身近な人でも頭の中は見えないので、何でそう思ったのか掘り下げて聞いてみたら楽しいかもしれません。
ちなみに、相手の大切なものを自分も大切にしないといけないわけではないと私は思います。あなたと私は違う。それで良いと思います。
でも、その人がそれを大切にすることを守ることは必要だと思います。同様に、自分が大切なものを大切にすることも守られる。
多様性社会に生きるうえで、こんな問いを身近な人と交わしてみるのも面白いかもしれません。(SNSで検索しても面白い)
考える機会くれた夫に感謝!
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